ヘッドホンナビ
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ヘッドホンのメーカー別特色
国内・海外のメーカー別の特色やおおまかな特徴、定番機種をリポート。
BOSE [ボーズ](アメリカ)
BOSEのラインナップは、現在ノイズキャンセリングのQuietComfortシリーズと通常モデルのオンイヤータイプ及びアラウンドイヤータイプの計4種類となります。
どのモデルもスタイリッシュで低音の豊かさと装着感については定評があります。QuietComfortシリーズには同社で定評のある技術ノイズキャンセリング機能が採用されており(この技術はアメリカン航空のファースト・ビジネスクラスで採用されています。)幅広い方面から評価を受けています。
音質については、「ボーズサウンド」と呼ばれているような低音豊かなサウンドが幅広い層で支持されており、スタイリッシュなon-ear headphonesやインナーイヤーのin-earシリーズも人気が高い。
ブランドネームは高さはさすがで「ボーズ」と言えば男女問わず良いイメージで通じるので、そういう意味でもおすすめのメーカーと言えます。
SENNHEISER [ゼンハイザー](ドイツ)
世界で初めてオープンエアーのヘッドホンを発売した質実剛健ドイツの老舗メーカー。
その実、開放型のラインナップは幅広く、平均的な評価も高いモデルが多いのも特徴の一つで、開放型の最上位機種HD800はダイナミック型で最高の音質と評する人も多い。また、オーディオファイルシリーズのHD650は究極のオールマイティーモデルとの評価も高い。
その反面、密閉型はあまり得意ではないが、密閉型の最上位機種HD25-1IIは概ね好評である。DJ用との事もあり遮音性は非常に良い。
インナーイヤーに関しては、カナル型随一との評価も高いIE8を筆頭としたハイエンドモデルからコストパフォーマンスに優れたエントリーモデルまで続々とリリースしており、非常に間口が広いのが特徴である。
AKG [エーケージー/アーカーゲー](オーストリア)
オーストリア・ウィーンに本拠を持つ音響機器メーカー。
業務用機器、特にマイクロフォンとヘッドフォンについては、ドイツ等欧米を中心として世界的に大きなシェアを持つ。
コンシューマー向けとしては、K701/K601を中心とする開放型と、K240mkII等の半密閉型、及びK271mkII等の密閉型を製造・販売している。これらセミオープンタイプはモニター用として人気が高く、分離感ある鳴り方がスタジオやDTMで支持されています。
オープンタイプのK701は、その明瞭かつ繊細な音質には定評があり、クラシック(特に室内楽)にはベストチョイスとも言われている。また、けいおんというアニメで使われていた事もあり「澪ホン」としても一部ユーザーに支持されています。
高級機種は主にMade in オーストリアである事から、何となくクラシックのイメージを連想させる部分があって、AKGと言えば「繊細」とイメージしがちですが、実際はモデルによってかなり傾向が違うので注意が必要です。特にポータブルタイプは低音が元気なモデルが多く、これはこれで人気が高い。
DJ用モデルとして、K518DJシリーズがあり遮音性の高さと低音の量感でおおむね評価は高い。
特筆すべき製品としてフルオープン型のK1000がある。ダイナミック型の一種だが、耳を覆わないため独特の外観を持ち、その音場感は一部のユーザーに人気がある。
2008/10月より代理店の再編で、Pro Audio=ヒビノ、Consumer Audio=ハーマンとなりました。
Audio-Technica [オーディオテクニカ](日本)
ソニーと並ぶ国内大手メーカー。
従来は密閉型を得意としていたが、近年、開放型の新製品も発表し、高い評価を受けている機種もある。外観と装着感については、その多彩な製品群ののほとんどについて評価が高い。
実売1万円台の機種は、誰にでもお勧めできる無難な音づくりで「定番」とも呼ばれている。また、2万円以上の製品(特に密閉形)についても、ATH-W5000を筆頭に、ウッドハウジングシリーズは高い評価を受けている。DJ用としては、ATH-PRO700が高評価を受けている。しかし、開放型については未だに経験不足のためか、ゼンハイザーやAKG等の海外メーカーに一歩譲る感がある。
問題は上位機種(特に限定生産品)をころころとモデルチェンジする点であり、このため魅力ある過去の製品を手に入れることを困難にしている。
SONY [ソニー](日本)
国内メーカーもう一方の雄。
ソニーのラインアップは多彩で、ブルートゥース(BlueTooth)からおしゃれなファッションモデルまで豊富に取り揃えている。比較的安価なモデルについても外観、装着感については定評がありファンも多い。
音質については、安価な製品にはいわゆる「ソニーっぽい」音と呼ばれるような、高音及び低音重視のサウンドの傾向がある一方で、名機と呼ばれるような個性的な機種も製造しており、固定ファンも多い。また、スタジオユースに特化したMDR-CD900STは音楽関係者の絶大な支持とシェアを獲得している。DJ用としては、MDR-Z700DJが名高い。ポータブル用のカナル型では、900STのノウハウを受け継いだMDR-EX90SLが人気である。
STAX [スタックス](日本)
日本が誇るコンデンサー型イヤースピーカーの頂点に君臨するメーカー。
国内外問わずに非常に評価が高い。心の奥まで響いてくる透明感と繊細さが魅力。スピーカーを凌駕するイヤースピーカーを製造できる唯一のメーカーとして市場では評価を受けている。密閉式コンデンサー型イヤースピーカーの4070を世界で初めて商品化した事も記憶に新しい。
職人気質なモノづくりとその心意気はサポートにまでおよび万全のアフターサポートがうけられる。
特筆すべき製品としてSR-007(Ω2)がある。価格も他社製品を圧倒するものがあるが、ユーザーを魅了するほどの実力を持つ。
Grado [グラド](アメリカ)
装着感や作りは決していいとは言えないが、Gradoサウンドとも言うべき良くも悪くも特徴的な色付けのされた、明るく元気な音が魅力である。
音場感は少し狭めだが、あたかも演奏者の隣で聞いているかのような音像感を味わう事ができる。Grado製品すべてに言えることだが、インピーダンスが低いので駆動しやすい反面、ソース側のノイズも大きく再生してしまうため注意が必要。
好き嫌いが二極分化する独特な音であるため、試聴してから購入することをお勧めするが、ローエンドモデルでもGradoサウンドを十分楽しむ事ができるので 、思い切って安価なモデルを買ってみるのもいいかもしれない。造りは非常にチープであるが、逆にそれがマニアの心を揺さぶるようである。
尚、SR-80以降はラージイヤーパッド、SR-125以降は標準プラグ仕様となる。
EtymoticResearch [エティモティックリサーチ](アメリカ)
補聴器メーカーがハイファイ用として開発したオーディオ用インイヤーモデル。外観や見た目のスペックは決していいとは言えないが、驚くほどの高解像度な鳴りっぷりと遮音性の良さが特徴。
代表機種はER-4S/4P/4Bの三姉妹。何でもそつなくこなす優等生なER-4S・より元気な音が特徴のER-4P・バイノーラル録音に最適化され高域の美しいER-4Bと差別化されていて面白い。
物理的に人を選ぶ装着感なので注意が必要。タッチノイズは多いが装着方法を工夫する事で改善可能。また、S/P/B共にケーブル左右識別カラーが赤青からオールブラックに変更されている。
ULTRASONE [ウルトラゾーン](ドイツ)
音の輪郭が鮮明なのが特徴。DJ用のDJ1PROは非常に高い評価を受けている。密閉型の代表機種EDITION9は力強い音づくりが一部のユーザーに支持されている。
全体的に音場の伸びはは弱いが、音の塊の様なモノを感じ取る事が出来る。ただ、前方定位については若干不満が残る。
ERGO [エルゴ](スイス)
一見して特異なデザインが特徴。しばしば兜のようだと比喩される。ダイナミック型のModel1・Model2は音場感が広くパンチの効いた低音が特徴。意外に普通に鳴るのが面白い。独特な形状の為、人によっては定位・バランスがあまりよくない場合もあるようだ。購入の際は必ず試着する事をおすすめする。
特筆すべき製品としてA.M.T.がある。独自のユニットを採用し、人によっては「1分で頭頂点に激痛が走る」「音は風圧で伝わってくる感じ」との評価もある。全体的に解像度が低いが、音場が上から下まで伸びた気持ちいい音である。
AIWA [アイワ](日本)
廉価なモデルしか販売していないため、国内外ともにあまり存在感はないが、コストパフォーマンスに優れる。2002年12月1日付けでソニーに吸収合併された。
密閉型のHP-X122(前機種HP-X121のロゴを変更しただけのモデルで実売価格1500円程度)は他社の3000円のモデルに匹敵する音を出すのは有名。アイワで最も高価な開放型のHP-AK100でも実売価格は6000円程度に過ぎないが、他社の1万円のものと比較してもあまり遜色はない。しかし、コストパフォーマンスを除けば、特筆する性能を持った商品はない。
BEHRINGER [ベリンガー](ドイツ)
世界的に有名なブランド。製品の化粧とスペックパッケージングに優れ、見せ方が非常に上手い事から特に初心者ユーザーにファンが多いのが特徴。
しかしながら実際の製品のクオリティーは価格それなりである。また、一部ユーザーからは「ボロンガー」などと酷評されているようだ。