Audez'e
LCD-3
ハウジングにゼブラウッドを使用した、平面駆動タイプ開放型ヘッドホンのトップモデル。
カテゴリ | ヘッドフォン |
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形式 | 平面磁界・全面駆動式 |
タイプ | 開放型 |
ハウジング素材 | ゼブラウッド |
再生周波数帯域 | 5〜50,000Hz |
インピーダンス | 50Ω |
感度 | 93dB/mW |
ケーブル長 | 約2.5m (両出し、着脱可) |
プラグ形状 | 6.3mmステレオ標準 4ピンXLR (バランス出力) |
重量 | 約550g (ケーブル除く) |
[市場価格帯]価格 :¥ -(2024.11.21)
LCD-3は平面磁界・全面駆動式オープンタイプのヘッドホンです。ハウジングにゼブラウッドを採用したリッチな仕様となります。
Audezeの平面駆動型ヘッドホンの最高峰モデル「LCD-3」。LCD-2を凌駕する最高のモデルを目標に開発されたモデルです。導電トレースのために新しいLOTUSダイヤフラムを採用。特殊合金を使用する事で、より精細な制御を可能にし、非常に低い歪率を実現しています。ドライバーは完全に専用設計され、マグネットにはネオジムを採用。高密度で均一な密度を持った振動板を実現しました。
高感度と低歪の優れた音質を実現するため、左右それぞれ12個ものネオジム磁気を組み込み強力な磁気構造を実現。強力な磁場の中、低歪みな状態で非常に軽量なダイヤフラムを振動させる事で、包み込まれるようなリアルで広い音場と豊かな低音の伸び、独特の包み込まれるような空気感を実現しています。
音質的には、もはや最高レベルと言っても過言ではないでしょう。静電型と見まごうほどの解像度の高さでソースを完全に選ぶヘッドホンとなります。重量感のあるローはドップリ沈み込み、中音〜高音の色艶のある鳴り方が特徴的で、ボーカルやストリングスが特に綺麗に聴こえ、ゲレンデ効果とも言うべきか何故かいつもの3割増で美しく聞こえます。
特筆すべき点として、低音〜中音〜高音のつながりが非常にスムーズである事が言えます。変に不自然に聴こえる点がなくキツく無く、ただスッと上から下まで絹のようなスムージングされたバランスが素晴らしい点ですね。空間感にも優れており、ニアーな音と離れたところから鳴っている音を見事に同時に表現しており、まるでバイノーラルソースを聴いているかのような錯覚が生まれます。ギターのピッキングは近く、シンバルは遠くで砕け散る、そんな距離感をも表現しています。ただし、音場はそんなにだだっ広くなく、そこそこのサイズの箱を想像して頂くと良いかと思います。ソースは早いものより、ゆったりとスローなテンポのものの方がより美味しい所を楽しめるかと思います。
ほとんどあらゆるソースに万能的に対応出来る点などHD650を彷彿とさせるイメージですね。また、下記機種のLCD-2と比較すると、やや音場サイズは狭い感じで、その分低音は多く、濃い音質が楽しめます。他メーカーの他機種と比較してみると、同価格帯のダイナミック型のモデルよりは確実に1ランク上だと断言出来ます。音質だけ言うと静電型とタメを張る事が出来る程のもので、繊細で早いのが好みか、ドッシリ遅いのが好みかとかの好みだけの問題となるかなと感じます。
ハウジングサイドのイヤーカップにはゼブラウッドを採用しており、明と暗、静と動を表現するビビッドな質感を実現しています。イヤーパッドにはラムスキン革を採用。緩やかに傾斜している事で優れたフィット感を実現しています。ケーブル抜きで550gととてつもなくベヒーモスですが、装着感が良いので、付けてしまえばそれほど感じない重量感となります。と言いたいところなのですが、やはりその重量ゆえ、首の後ろ側に負担がかかり、長時間の連続装着は少々厳しいかもしれません。
スペックは再生周波数特性は5〜50,000Hzでインピーダンスは50Ω、感度は93dB/mWとなっています。ケーブルはフラットケーブルで長さは2.5mの着脱式、プラグは6.3mmステレオ標準となります。なお、本体との接続部は4ピンミニXLRとなります。付属品としてウッドで作られた豪華な本体ケースと、4ピンキャノンのバランス接続用ケーブル、ハウジングのウッドをケアするオイルとクロスが付属しています。
最後に個人的にですが、ヘッドホンスパイラルの終着点の一つの形と言えるモデルの一つかと思います。
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買取店 | 買取上限金額(キャンペーン倍率適用価格) |
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¥ |
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¥ |
クラシック | 5.0点 |
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ジャズ | 5.0点 |
ポップス | 4.8点 |
ロック | 4.7点 |
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クラシック | 5.0点 |
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ジャズ | 5.0点 |
ポップス | 5.0点 |
ロック | 5.0点 |
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試聴環境
・Player : iPhone4
・Amp : Rx MK3-B(ALO Audio)
・Cable : SXC18G(ALO Audio)
・Hedphone Cable : Audeze純正のもの(4pin Balanced)
・Headphone Adapter : Reference8 Universal Adapter 4pin to Balanced
・mini(MK3向けバランスコネクタ、Ray samuelのSR-71Bでも使用可能)
HD800やEdition8、SR-009など、ハイエンドヘッドホンを牽引する高級ヘッドホンに加わる形で発表されたAudezeのヘッドホンですが、平面磁界・全面駆動型ヘッドホンということで、従来のダイナミック型やコンデンサー型ヘッドホンでは得られなかったサウンドステージを体感することができました。
音の傾向は、スピーカーでいうところのフルレンジスピーカータイプ。マッキントッシュやアルテックといった老舗ブランドに通ずる、ハイエンドホームオーディオファンが喜びそうなサウンドのように感じます。
帯域は、少々低域に寄っている感じがしますが、Audezeが開発したLOTUSという独自のドライバによって、微小な信号までしっかりと再現されている点が高く評価でき、無論、低域に埋もれるということはなく、中高域もしっかりと再現されています。
様々なジャンルで聴いてみましたが、ロックよりも、JAZZやクラシックような繊細さを求めるジャンルにあっているように思えます。
このヘッドホンの特長は、全面駆動によって得られるプッシュプル構造の反応の良さです。音の立ち上がりから立ち下りまでの時間が極めて短いため、躍動感あふれるサウンドステージが得られる他、シンバルレガートの粒立ちのような、極めて再現が困難な音色まで再現してくれています。
ただ、HD800のようなかなり個性のある機械チックなチューニングはされていないので、打ち込み系の音を聴く際には、求めているものと違ってくるかもしれません。
似たような機種として、SR-009を考えていましたが、Audezeはコンデンサー型とは違い外部電源を必要としない点で、様々なヘッドホンアンプで駆動できるというメリットがあると感じています。コスト的にも一応は安く済みます。当方もポータブルアンプ Rx MK3でGAINをHiにした状態で十分に駆動できています。
LCD3 , LCD2ともに、ALO AudioのReference 8 cableに交換して聴いてみましたが、全体的に奥行に余裕が生まれ、中高域がより鮮明に聴こえるようになりました。また、低域は思いのほかタイトに鳴ってくれ、LCD3でロックを聴くなら、必須アイテムのように感じます。
今回、バランスでのリスニング環境でしたが、アンバランスに比べ、ダイナミック感や解像度について、優位であると感じました。
据置では、バッテリー駆動を得意とする、Red Wine Audio社と共同開発を行っているということで、BLOSSOMではなく、今はRed Wine Audioと組み合わせるのが無難のように感じます。